寒い日は何もしたくないダメ人間です。
今日は、

デザイン初学者ですが、勉強で挫折しないようにしたいです。
ポイント教えてください。
このような悩みお持ちの方に向けて解説します。
「webデザインに興味があるけど、勉強する時に失敗したくない。」このような考えがある人は多いのではないでしょうか。事前に挫折しやすいポイントを知っておくと回避しやすいですよね。

僕もその中の一人。
そこで今回は
- webデザイナー歴10年
- デザイン講師の経験がある
筆者がwebデザイン初心者の方を見ていて、よく挫折してしまうポイントとその回避方法を解説します。
この記事を読むことによって、初学者が挫折してしまうポイントを事前に知っておいて回避してデザイナーとして成功しましょう。
是非参考にしてくださいね。
デザイン初心者が勉強で挫折しやすいよくある9つのポイントと、それぞれの対策方法
デザイン初心者が勉強で挫折してしまうポイントを講師経験から解説します。
- デザインにはセンスが必要だと思ってしまう
- プロレベルが遠く感じてしまう
- 自分の作ってる作品がダサいと感じてしまう
- モチベーションが続かず、やる気が出ない
- 自分の好きなものを作ってしまい、クライアントからの作品への反応がよくない
- 配色とフォント選びで迷子になってしまう
- 何が評価されるのか、デザインに正解がなくつらい
- デザインの勉強には終わりが無い
- コーディングの勉強が難しい(webデザイン)
デザイン勉強の挫折ポイント①センスが必要だと思ってしまう
デザインに限らず、音楽など芸術ジャンルでよく話題になるのが、「センス」ではないでしょうか。あの人にはセンスがある、自分にはセンスがない。など。
上手くいかない時に、芸術系の「センス」という言葉に振り回されることがあるでしょう。
「センス」への対策方法
センスではなく「法則」を知る
- 「デザイナーは天才的なひらめきで作っている」と思ってしまう
- 何が良いデザインなのかが分からない
デザインには基本法則があると理解する
→ 「視認性」「バランス」「一貫性」「余白」「タイポグラフィ」 の基本を押さえれば、センスがなくてもOK
最初は「マネ」から始める
→ 優れたデザインをトレース(模写) すると、「センスがあるデザインの法則」が分かる
法則を覚えれば、センス不要
- 配色 → カラーパレットのツールを使えばOK(例:Coolors)
- フォント → 慣れるまで2種類以内に絞って感覚を掴めばOK(例: 小塚ゴシック+ 角ゴ)
- レイアウト → グリッドシステムを使えばOK(例:Bootstrap, Tailwind)
→ 感覚ではなく「法則」でデザインは良くなる。「知識」で戦おう
デザイン勉強の挫折ポイント②プロレベルが遠く感じてしまう
学習を始めるとデザイナーになるまでに距離感を感じてしまいますよね。何時間かかるんだろう。一生なれないかもしれない。
上手くいかない時に、「プロレベル」という言葉に振り回されることがあるでしょう。
「プロレベル」への対策方法
- ネットや先輩の作品を見て「自分には無理」と思う
- 最初から完璧を求めてしまう
小さく「シンプルなデザイン」から始める
・まずは Googleのページのような「超シンプルで整ったデザイン」を作れるようにする
デザインの分解力をつける
・「このデザインはなぜ美しいのか?」を考えながら観察する
「100点のデザイン」ではなく「60点のデザイン」でOK
・「とにかく完成させること」を最優先する
→ いきなりゴールを目指すのではなく、小さい積み重ねを大事にしよう
デザイン勉強の挫折ポイント③自分の作ってる作品がダサいと感じてしまう
学習を始めると自分の作品がオシャレじゃないじゃないか。イケてないんじゃないかと不安を感じてしまいますよね。いつ上手くなるんだろう。
上手くいかない時に、「ダサい」という言葉に振り回されることがあるでしょう。
「自分の作品がダサい」への対策方法
- なんとなく「ダサい」と感じるが、直し方が分からない
簡単にデザインが良くなる3つの法則(「視覚の錯覚法則」を味方につける)
① 余白を増やす → 余白があると「洗練された印象」になる
② 文字の間隔を広げる → 読みやすく、おしゃれな印象に
③ 色を減らす → 3色以内に抑えるだけで統一感が出る
→この3つを意識するだけで、センスがなくても「それっぽい」デザインになる。
デザイン勉強の挫折ポイント④モチベーションが続かず、やる気が出ない
学習を始めると日によって、しんどい日があったり「今日はまあ勉強しなくても大丈夫か」とやる気が出ない日がありますよね。
「モチベーションが出ない」への対策方法
- 「自分のデザインが下手すぎてやる気が出ない」
- 「やる気が続かない」
小さな成功体験を積む
・ 名刺デザイン・バナー1枚から作ってみる(小さい範囲で練習)
・ SNSで公開してみる(小さなフィードバックを受ける)
・「ちょっと良くなった!」を実感する
「デザインは成長する」と信じる
・最初は誰でも下手。それでも続けると「見る目」が育ち、自然と良くなる
→無理しないことで気づいたら継続できてる。
デザイン勉強の挫折ポイント⑤自分の好きなものを作ってしまい、クライアントからの作品への反応がよくない
デザインはプロとアマチュアの境が曖昧です。
資格もないのでデザイナーと名乗ればデザイナーにはなれてしまいます。間口が広いことで誰でもデザイナーになれるのは良い反面。プライドの高い初学者ほど、いきなり歴が長い有名デザイナーを真似して、自分勝手なデザインを作りがちです。
クライアントを無視してしまうと、クレームにつながり挫折につながります。
「反応がよくない」への対策方法
ユーザー視点を突き詰める
- 「作りたいもの」を作るが、使いにくい
- 画面がごちゃごちゃしてしまう
シンプル・ミニマルを意識
・余白を増やし、情報を減らすだけでデザインが良くなる
ユーザーテストをする
・ 実際に人に見せて「使いやすい?」と聞く
ユーザーストーリーを作る
・例えば「このバナーをクリックした後、何を期待するか?」を考える
→ユーザー視点で、好反応を得るデザインに進化する。
デザインの挫折ポイント⑥配色とフォント選びで迷子になってしまう
「配色とフォント選びで迷子」への対策方法
- 「おしゃれな色の組み合わせ」が思いつかない
- フォントが微妙で、洗練されない
ツールを上手く使う
配色ツールを使う
・ Coolors や Adobe Color で簡単に配色を決める
配色では黒を使いすぎない
・「#333」や「#222」にするだけで洗練された印象に
フォントの黄金ルール(たくさん使わない、2種類までにするなど絞り込むほど画面がすっきりする)
・本文 → 読みやすい ゴシック体(小塚ゴシックなど)
・見出し → 強めのゴシック体(角ゴなど)
→シンプルな組み合わせを意識する。配色の提案ツールに頼ることは悪いことではない。
デザインの挫折ポイント⑦何が評価されるのか、デザインに正解がなくつらい
デザインに正解がないのも挫折しやすいポイントだと言えるでしょう。例えば、配色で赤が好きなクライアントもいれば、青が好きな依頼主もいます。自分が赤がいいと思って推しても、クライアントがピンとこない場合があります。
クライアントにとって正解を作ってあげなければ、クレームにつながり挫折につながります。
「デザインに正解がなくつらい」への対策方法
- 「いいデザインって何?」と迷い、手が止まる
- 美大やデザイン学校を出ていないと正解ではなくダメだと思う
優れたデザインの法則を学ぶ
UI/UXの原則を学ぶ
・視認性・一貫性・ユーザー体験を意識するだけで、改善できる
優れたデザインを分解する
・既存サイトをFigmaなどでトレースし、何が良いのか分析する
80点を目指す
・「完璧主義」より「そこそこ良いデザイン」を作る意識が大事
→正解がわからなくなったら、法則に立ち戻ろう。法則がデザインを洗練させます。
初心者の挫折ポイント⑧デザインの勉強には終わりが無い
デザインの勉強には終わりが無いですよね。配色、余白、揃え、フォント、写真の使い方、等。幅広い知識と実際にそれを上手く組み合わせる力が必要になってきます。
また、デザインではトレンドがコロコロ変わり新しい技術が常に出てきます。これはデザインが トレンドや技術とともに進化する分野 だからこそ、多くの人が感じる壁です。
「デザインの勉強には終わりが無い」への対策方法
学び方を変える
- 「全部を完璧に学ばないといけない」と思い込む
- 勉強ばかりで、実践が少なくなってしまう
「全部学ぶ」より「必要なときに学ぶ」へ切り替える
・「Just In Case 学習」ではなく、「Just In Time 学習」
(= いつか使うかもしれない知識を詰め込むのではなく、「今必要なことだけを学ぶ」スタイルにする)
「インプット 1:アウトプット 3」の法則を使う
・ 学ぶことよりも、作ることを重視 すると成長が加速する
「完成 → 振り返り」のサイクルを回す
・ 例えば、バナーを1つ作ったら「もっと良くするには?」と考えるだけでOK
「成長を可視化」して、焦りをなくす
- 「自分の成長が見えない」ので、モチベーションが続かない
- いつまで経っても「自分は未熟だ」と感じる
1年前の作品と比べてみる
・ 「自分は進化している」と実感できると、学び続けることが楽しくなる
SNSやブログで成長記録をつける
・ 例えば、「1ヶ月前よりもここが良くなった!」と記録を残すだけでOK
過去の自分をライバルにする
・ 「あの頃より良いデザインができたら勝ち」と考えると、終わりがない学びでも楽しめる
→必要な分だけ学び、周りと比べず自分の進化にフォーカスしよう!
デザインの挫折ポイント⑨コーディングの勉強が難しい(webデザイン)
webデザインでは、コーディングが必要になりますよね。
今までphotoshop、Figmaなどデザインツールは直感的に使えて楽しかったものが、コーディングの文字だけの世界にびっくりしてしまいますよね。
「コーディングの勉強が難しい」への対策方法
- HTML/CSSを書いたら崩れる
- コードが複雑すぎてデザインがうまく再現できない
できるだけ楽をする
デザイン → コーディング の流れをシンプルに
・いきなりコードディングするのではなく、一度ワイヤーフレームで整理。やりたいことも詰め込みすぎない。
CSSフレームワークを活用する
・Tailwind CSS や Bootstrap を使うと、デザインの崩れが減る
FlexboxとGridを極める
・レイアウトの基礎を理解すると、無駄なコードが減る
→英単語の意味をゆっくり一つずつ覚えよう!
プログラミングの学習者にとったアンケートでは、8割と高い挫折率が
webデザインの挫折率については不明でした。
以下参考に各プログラミングスクールが出しているプログラミングの挫折についてのアンケートを調べてみました。
アンケートによると、プログラミングの挫折率は8割もあるとの事。
プログラミングに挫折した事がある人 | 挫折の原因 | |
---|---|---|
スクールA | 約9割 | 気軽に聞ける環境になかった(40.8%) エラーが解決できなかった(36.3%) |
スクールB | 約8割 | わからないことが多すぎる(31%) エラーの解決に時間がかかる(25%) 今の学習方法が正しいのか不安になる(15%) |
スクールC | 約8割 | エラーを解決できなかった時(46.2%) 分からないことを質問できない時(34.8%) モチベーションの維持が難しい時(31.2%) |
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000047683.html
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000052865.html
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000050927.html
デザインだいたい同じような挫折率でしょう。デザインも、なかなか続けるのが難しいジャンルになります。
webデザイン勉強に挫折している人たちの声
デザイン学習に挫折している人たちの声を紹介します。共感ができる部分が多いですね。
挫折①細かい作業が苦痛
正直に言うと結構前にWebデザイン挫折しました😂 なぜかと言うと自分には細かい作業というのが苦痛だったからだからWebデザインの勉強をして挫折されてない方は本当にすごいです!尊敬します🙇♂️その分、僕はWebコーダーとして頑張ります💪#Web制作 #Webデザイン #駆け出しwebデザイナーと繋がりたい
— りょーや@大学生コーダー (@ryoya_satisfy) January 7, 2022
「細かい作業」いわゆる手先の器用さは必要になってくるかと思います。この方の原因はとても参考になると思います。
挫折②才能以上に諦めない人が勝ち
参考:https://twitter.com/Genta90days/status/1372145941164163083
この方は、「ぶっちゃけ、心が折れるときは必ずあります 本当に大切なのは、時間かかっても立ち上がること。自分もデザインで何度も挫折しました 才能ないなーと嘆きました 特に初案件はいい思い出ありません。」とのこと。
何事も熱量は大切ですね。
挫折③自己分析が必要だった
参考:https://twitter.com/minimal_kan/status/1518797293767782400
この方は、「僕はデザイン挫折、営業も挫折、フリーランスも挫折しました。自己分析して、自分の強みや弱みは何だろうかと考える時間も大切。
みんながやってるからと言って無理に突っ込むと消耗するだけ。 自分の得意分野を見つけてコツコツ進めていきましょ」との事。
適性は大事ですよね。
挫折④興味がないときつい
参考:https://twitter.com/tatsuya_movie/status/1530924393328955392
この方は、「僕はプログラミングとブログは収益化できずに挫折しました。結局は人に強制されないフリーランスって多少なりとも興味があったり好きじゃないとPDCAを継続できないんで収益化できないんですよね。「好き」って大事。」との事。
確かに興味があるって大事ですよね。
私がしたデザイン勉強で挫折しないための対処方法
私がしたデザイン勉強で挫折しないための対処方法を、
の6つにまとめて解説します。
対処方法①依頼者の期待を超える物を作ろうと心がける
まずは依頼者の求める物に応える素直さが大切だと考えています。
例えば、美容師さんを参考にしてもらえると良いと思いますが、自分のこうして欲しい髪型や色ってありますよね。それを上手く再現してくれると、「この人に次もお願いしてみたい」と思ってしまうのではないでしょうか。
反対に、自分の好みを押し付けてしまうと失敗します。自分がやって欲しい髪型を無視して、「あなたには緑が似合いますよ。」と言われると、この美容師に頼んで失敗したなと感じるのではないでしょうか。
依頼者さんはどんな配色が好きだったり、テイストを求めているのか。しっかり調査することで、結果的に大きく外すことがないので、挫折もしにくくなります。
対処方法②センスに惑わされず基礎基本のルールを大事にする
しんどい時には「センス」と言葉が迫ってくるとは思いますが、センスに惑わされずデザインの基礎基本のルールを見直すと良いと思います。
- デザイン4原則(近接、整列、強弱、反復)
- 配色
- フォント
- 余白
意外とどれかが上手く噛み砕けてなかったり身についていなかったりします。しっかり基本を身に付くレベルまで落とし込むことで制作物の評価が上がる場合が多いです。
対処方法③2、3パターンを用意する
依頼者に対して、渾身の1案のデザインを提案する人がいますが、2〜3パターン用意する方が評価される場合が多いです。何故なら、依頼者はデザインを比較したいからです。依頼者側が絶対的な答えを持っていることは少なく、判断できない場合があります。
買い物をする時を想像してもらうとわかると思いますが、「あ、こっちのものより、こっちにはこんなメリットがあるんだ」とよく商品を比較することがあると思います。比較を依頼者にもさせてあげましょう!比較する楽しみを与えてあげると高評価につながります。
これも大きく失敗しない上では役に立つでしょう。
対処方法④余白、フォント、配色に絞る
基本的なデザインのパーツは、
- 余白
- フォント
- 配色
に分解できると言えます。たくさん作例を見て、余白、フォント、配色の割合を研究すると良いでしょう。
対処方法⑤誰かに見せて反応をもらう
デザインに正解はありません。なかなか一人では足りないこと気付くことも難しい時があります。誰かに基礎的なルールの部分を客観的に見てもらうと良いでしょう。
対処方法⑥とにかく手を動かす
精神論みたいになってしまいますが、最後はたくさん数を作って経験することが大事かなと思います。量をこなすことで見えてくるものもあると考えています。
たくさん作っていくうちに、「あ、これは評価されたな」とか、「あれ、これ反応イマイチだな、なんでだろう」と経験が溜まっていきます。良い点と悪い点を蓄積することで、自分の失敗しない得意パターンが形成されていきます。
以上が私が挫折しないための対処方法になります。
まとめ:webデザインの勉強で挫折しないために
いかがだったでしょうか?
とにかく挫折しないためには、
ことが必要です。センスの1言で片付きやすい分野ではありますが、しっかりと基本に則れば誰でも習得できるジャンルになります。しっかり時間をかけて数をこなしていきましょう。
また、どうしても学習が続けられない場合は、お金の力に頼るのも一つの手。
こちらの【就・転職支援あり】オンラインで完結するWebデザインスクール・ランキング6選!社会人〜大学生までで各スクールを比較しています。スクールに頼るのも悪くない選択肢だと思います。

挫折を回避して成功しよう
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